任意売却とは不動産競売よりも高い市場価格で売却することで、ローン・借入金の残債を減らす方法です。
不況による収入減・失業などにより住宅ローンや借入金の返済が滞ると、債権者(各金融機関)によって自宅を競売にかけられてしまいます。
競売にかけられた場合住宅本来の価格の5割から酷い時は2割程度の価格で買い手に売却されてしまいます。
これでは住宅ローンの残りも支払えないばかりか、家も失い借金も残ってしまいます。
ここで任意売却という手段が登場します。
任意売却とは競売よりも高く債権者(あなた様)の自宅を売る可能性の高い手段です。
具体的には住宅ローンや借入金などの支払いが困難になった場合、債務者と債権者の合意のもと、対象の不動産(あなた様の家など)の競売入札が開始される前に、債務者の意志で自発的に売却することをいいます。
そのように債権者と債務者の間に仲介者が入ることで双方が納得の良く価格で売却できるように調整でき、また競売と違い市場で売るので競売よりも高く売れる可能性が高まります。
任意売却のメリットは、何よりも「自らの意思で売却」することにより、実際に何が所有の物件に対しなされているかを把握することが出来ます。
また、競売に比べて高額で売却できるので、その分債務(借金)が減ります。
また交渉により引越し費用・残地物撤去費用等を手当てしてもらえる可能性があります。
|
任意売却 |
競売 |
残債務 |
相場に近い価格で売却できる。
債権者に多く返済できる。
競売よりも残債務が少なくて済む。 |
特殊な売物件として扱われる。
相場の50~60%で落札される事が多い。
残債務が多く残る。 |
引越し経費 |
債権者との話し合いで引越し費用を受け取りも可。 |
売却代金は全て債権者への支払いになる。
引越し費用は全て自己負担となる。 |
引渡し |
買主との話し合いのもと、引渡日を決定。
競売のような強制執行は行わないため、精神的な負担少ない。
|
競売での落札後、住居を明け渡さない場合は、執行官による強制執行が行われる。
これにも抵抗した場合は、部屋の鍵をこじ開け、家財道具なども全て運び出される。
場合によっては、不法侵入で訴えられる。 |
個人情報 |
販売物件の広告方法が一般の売買取引と同じである。
近隣にはローン支払難による売却という事情は知られないので個人情報は厳守される。 |
インターネットや新聞などで競売物件の情報が開示される。
競売の入札者が近隣に聞き取り調査を始めるため、近隣には競売にかかった事が知られる。
建物の外観や、室内の写真が公表される。 |
債権者
との
話合い |
認定司法書士及び任売専門宅建業者が債権者・債権回収会社との交渉を行う。
債務の圧縮・支払い額の大幅減額の可能性もある。 |
競売になっても債務は残る。
残った債務の交渉などは、自分で行う必要がある。
知識のない場合、交渉では債務者側に柔軟に対応してもらうことが難しく、残債務の一括返済を迫られることが多い。 |
|